農業用水の点検に出かけます。
皆で手分けして集落のあちこちの水路を確認していきます。雪解けで水かさが増し、湿った畦畔は崩れやすくなっていますので、慎重に見ていきます。

何気ない農道の水たまりに見えますが・・・実は左側のススキの中に排水路が、本当はあるはず！なのです。
ところが、この排水路が長年たまった泥で埋まってしまい、水の逃げ場がなくなりこの道はいつ来ても大きく深い水たまりがある状態でした。

そこで・・・

業者に頼んだユンボ（パワーショベル）と当会のメンバーで泥を掻き出すことに。

やっとのことで、大量の泥をあげて農道も排水路も本来の機能を取り戻し、いつもここを通って畑に向かう方も長年の不便から開放されました。

あちらこあちらに先人が手掘りをした溝があり、農村の良い雰囲気と生き物たちの良い住処になっています。
が・・・どうしても管理がしにくく詰まったり漏水したりも多い箇所でもあります。

そこで、皆で集まってこうした箇所をどのように扱ってゆくのか相談です。
こうして皆で話をして年上の方から「子供の頃は魚をとった」とか「今はいいけど冬になると水が来ないんだ」なんてお話を聞くことが、当地の共有財産を大切にして次の世代へ繋げて行くことになるのでしょうね。

雪解けが進んで春の花々が見られるようになってきました。当会の活動も活発になる頃合いです！がんばろー

集落の下流へと向かう巾の広い水路は日当たりが良いせいか、水草が大量に発生します。
かなり大量の水が勢い良く流れている部分なのですが、植物の力は強いもので
放っておくと秋には写真のとおり・・・
これをすくい取ってやらないと、水路が詰まったりする原因になります。

小さな魚や水中の虫達のすみかにもなっているのでちょっと申し訳ない気持ちになりつつ
集落の皆さんと除去作業に励みました

初夏に向かうこの時期に構成員総出で草刈りをしました。
生い茂る若草を気持ちよくスパスパと刈っていきます。またゆっくりと歩きながらなので、水路や農道の不具合のチェックもできますし、みなさんのコミュニケーションの一助にもなるわけです。

「刈払機」は最近は背負式を使う方が多くなってきているんですね。回転する刃と竿を腕で支えるので長時間になると腕がくたびれますが、その分一体型よりも小回りがきくのが利点です（自分の足を切らないように注意！）

作業についての事前説明など。

当地にの雪もやっと消え、農作業も本格的に始まります。
本日は集落総出の道普請として、水路にたまった泥や落ち葉をスコップでどかし、砂利道の減ってしまった砕石を補充しました。朝から気持ちのよいお天気で、気持ちよく作業を進めました。

昔から集落の共有部分を住民自らが手入れしてきたのですが、設備の維持管理というだけでなく、冬の間や雪解けで、木が折れたり導水路の不具合等の問題箇所を早期に見つけるという役目もあります。さらに、こしたハードウェアの面以外にも「さて、これから忙しくなるけど、皆で向かって行こうぜ」というそれぞれの気持ちの確認の機会でもあるようです。

大量の泥と落ち葉が水路に溜まっています。自然と人の暮らしが近い場所ならではとはいえ、人力での毎年の作業はなかなか骨が折れます。

水路の中にはこんな藻がたくさん生えてきます。（おそらくヤナギモ）
水路の流れを妨げたり詰まらせたりする厄介者なので、毎年掃除してやるのですが、翌年にはまたたくさん生えてきます。強いものですね。
こういった藻も近年は数が減ってきていると言います。里山の豊かな自然を守っていくことと、水路の維持管理にかかる労力軽減とのバランスをはかって行かなければならず、悩ましいところです。

谷内集落の水源、竜ヶ窪からの流出場所にて

集落の最も下流に位置する場所でも取水

今後取水場所をもっと増やす、取水の回数（時期）をどうするかなど検討して、集落の水の状態を明らかにしていきます。