谷内 農地水保全会

初夏に向かうこの時期に構成員総出で草刈りをしました。
生い茂る若草を気持ちよくスパスパと刈っていきます。またゆっくりと歩きながらなので、水路や農道の不具合のチェックもできますし、みなさんのコミュニケーションの一助にもなるわけです。

「刈払機」は最近は背負式を使う方が多くなってきているんですね。回転する刃と竿を腕で支えるので長時間になると腕がくたびれますが、その分一体型よりも小回りがきくのが利点です（自分の足を切らないように注意！）

作業についての事前説明など。

当地にの雪もやっと消え、農作業も本格的に始まります。
本日は集落総出の道普請として、水路にたまった泥や落ち葉をスコップでどかし、砂利道の減ってしまった砕石を補充しました。朝から気持ちのよいお天気で、気持ちよく作業を進めました。

昔から集落の共有部分を住民自らが手入れしてきたのですが、設備の維持管理というだけでなく、冬の間や雪解けで、木が折れたり導水路の不具合等の問題箇所を早期に見つけるという役目もあります。さらに、こしたハードウェアの面以外にも「さて、これから忙しくなるけど、皆で向かって行こうぜ」というそれぞれの気持ちの確認の機会でもあるようです。

大量の泥と落ち葉が水路に溜まっています。自然と人の暮らしが近い場所ならではとはいえ、人力での毎年の作業はなかなか骨が折れます。

谷内集落の公民館にて2012年度の活動報告と、2013年度の予定について
構成員の皆さんと話し合いをしました。真剣です。

当会がある津南町は新潟県の山間部、長野県都の県境に位置し、知る人ぞ知る豪雪の地でもあります。
積雪は例年３メートルにもなり、除雪の苦労は並大抵のものではありません。また、若者が減りお年寄り世帯が増える中、力仕事なだけでなく屋根に上るなど危険の伴う除雪作業は住民の大きな負担となっています。

一方、この地の雪は雪解けで山々に染みこみ、いたるところで豊富な湧水となって私達の生活や田畑を潤している恵みの水の源でもあります。

写真は除雪車が通った道を逃げ場がなくなってちょっと困ってるタヌキ。

水路の中にはこんな藻がたくさん生えてきます。（おそらくヤナギモ）
水路の流れを妨げたり詰まらせたりする厄介者なので、毎年掃除してやるのですが、翌年にはまたたくさん生えてきます。強いものですね。
こういった藻も近年は数が減ってきていると言います。里山の豊かな自然を守っていくことと、水路の維持管理にかかる労力軽減とのバランスをはかって行かなければならず、悩ましいところです。